風しんが流行!!妊婦さん要注意!!

風しんが流行!!

妊婦さんが要注意な訳~先天性風疹症候群とは~

妊婦さん(特に妊娠初期)が風疹にかかると、胎児が風疹ウイルスに感染し、難聴・先天性心疾患・白内障、そして精神や身体の発達遅延などをもった赤ちゃんが産まれる可能性があります。

これらを先天性風疹症候群といいます。

先天性風疹症候群を持った赤ちゃんが、これらすべてを持って産まれるとは限らず、これらのうちの1つか2つのみを持つ場合もあり、気付かれるまでに時間がかかることもあります。
(2003年から2004年には流行地域の数はさらに増加し、例年0~1名であった先天性風疹症候群が10名報告されたそうです。)

妊娠中は風疹の予防接種をうけることはできませんが、東京都内においては昨年夏に風しん患者が急増して以降、これまでにない規模の流行が続いているそうなので、まずは周りの人に抗体があるか確認してもらい、もしないと分かった場合は早めに予防接種をして対策されるのが良いと思われます。

もし、自分がかかっても大丈夫であっても、皆さんの愛する人がかかってしまって何かあるとつらいですよね!!
風しん

特に20代から40代の男性がかかりやすいのは何故?

風しんワクチンの定期予防接種は昭和52年秋から開始されたのですが、平成7年3月末まで、その対象は中学生(12歳以上16歳未満)の女子のみに限られていたので、かつては5年ごとに全国的な流行が起きていました。

その後、平成7年4月より、生後12ヶ月から90ヶ月の男女ともが接種対象と変更になりました。

そして経過措置として、昭和54年4月2日から昭和62年10月1日生まれまでの方については、平成15年9月末まで予防接種が行われていました。
でも、厚労省が行っている流行予測調査では、20代男性の抗体保有率は90%前後、30代~40代男性の抗体保有率は85~75%前後だそうです。

同世代の女性は95%前後の抗体保有率があるので、それよりも低い結果となっており、その為、特に20代から40代の男性がかかりやすいということになっています。

風しんとは・・・

風しんウイルスによって引き起こされる感染症で、感染経路は主に咳やくしゃみなどの飛沫感染です。
症状は、2,3週間の潜伏期を経た後に、発熱、淡紅色の発しん、リンパ節腫脹などが出現します。
治療法は、特効薬が無い為、対症療法になります。

風しんの予防方法について

予防接種が有効です。

特にこれから妊娠をお考えの方やそのご家族が、風しんにかかったことが無く、予防接種も受けていらっしゃらない場合は、抗体検査や予防接種(任意)について、かかりつけ医への相談をしてみて下さい。

風しんワクチンの予防接種歴が不明な方は、一度、母子手帳などで確認されることをお薦めします。

学校保健安全法における取り扱いでは、第2種感染症に指定されているため、発しんが消失するまで出席停止となります。

【風しんワクチン】
MR(麻しん風しん混合)定期接種 生ワクチン

・接種時期と接種回数
第1期:1歳代で1回接種。
地域で流行している時には、生後6か月からでも受けられるそうですので、かかりつけのお医者さんに相談して下さい。
第2期:小学校入学の前年(幼稚園や保育園の年長クラス)1年間に1回接種します。
もしも、この1年間に接種しなかった場合は、定期接種の扱いとならず、接種費用も自己負担となりますので、出来るだけ早く(遅くとも夏休み前までに)2回目を受けることが大切です。

特例措置:2008年から5年間だけ、中学1年生(第3期)と高校3年生(第4期)に相当する年齢の人も接種できます。すでに自費で2回目を接種したという人は、ぜひこの措置を利用して接種しましょう。

また、特別措置の対象者でなくても、(1)麻しんにかかったことのない人、(2)1回のみワクチン接種をしている人、(3)風しんワクチンを受けていない男性は、MRワクチンを接種することをおすすめします。

・おすすめの受け方
1歳になったらすぐに受けるようにしましょう。
(地域で大流行している時は生後6か月から任意接種で受けることもできます。この場合は、麻しん単独ワクチンでかまいません。)
大人でもかかるので、30代前半までで2回接種を受けてない人は、周りの人の為にも是非、接種しましょう。

●副反応
接種後1週間くらいで熱が出る子が5-20%程いるそうです。
でも、普通は1-2日でおさまるので心配はいりません。
痙攣などの変わった症状が見られたら、すみやかに医療機関を受診してください。
MRワクチンは2種類のワクチンを混合していますが、単独の麻しんワクチン、風しんワクチンに比べて熱などの副作用が強いことはないそうです。

●ワクチンの効果と安全性
ワクチン接種前に麻しんと風しんにかかったことがあると診断されても、できるだけMRワクチンを接種した方が良く、麻しんや風しんにかかったことがある人がMRワクチンを接種しても問題ないそうです。

タイトルとURLをコピーしました