赤ちゃんが生まれたら、その日から毎日使うのが「おむつ」です。
新生児用おむつも色々なメーカーから、たくさんの種類が発売されているため、どれを選んだら良いのか難しく感じる方も少なくありません。
この記事では、新生児用おむつ選びのポイントとメーカー別の特徴とおすすめのおむつを紹介しています。
おむつの基礎知識
新生児は1日にどのくらいおむつを消費するのでしょうか。
個人差はありますが、一般的に新生児が1日に使用するおむつの枚数は、10~15枚程度になります。
つまり、だいたい2時間に1度はおむつを交換している、ということです。
月齢が低いうちは短い時間で何度も排泄をしていることが多いので、特に
こまめにおむつをチェックしてあげることが大切です。
おしっこやうんちをしておむつが汚れているときはもちろん、授乳の前後や寝ていて目覚めたときにもチェックしてあげるようにしましょう。
新生児用のおむつは何枚使う?
新生児のおむつは1日に10~15枚使用するため、最低でも1週間に70枚以上、1か月あたりでは300枚以上使用することが分かります。
新生児のおむつ選びのポイント
生まれたばかりの新生児はお肌もとても敏感です。
おむつは毎日使うものなので、
お肌に優しく機能性も優れたものを選びたいものです。
おむつを選ぶときにチェックしておきたいポイントについてまとめました。
- 男の子用、女の子用を選ぶ
- 「かぶれにくさ」をチェックする
- 「吸水力の高さ」をチェックする
- 「漏れにくさ」をチェックする
- 「使いやすさ」をチェックする
- 赤ちゃんの大きさや体型から選ぶ
- コスパの良さをチェックする
男の子用、女の子用を選ぶ
すべてではないですが、メーカーによっては「男の子用」「女の子用」とおむつの種類が分かれていることがあります。
その場合は吸収体の厚さと位置が異なるため、性別にあったおむつを選んであげることで漏れなどのリスクが軽減できます。
「かぶれにくさ」をチェックする
新生児の皮膚の薄さは大人の約半分です。
一度おむつかぶれになってしまうと、赤ちゃんの敏感な肌はなかなか治りにくいです。
おむつの素材はオーガニックコットンなど肌に優しい素材が使われているものをはじめ、メーカーによって肌ざわりが異なるため、赤ちゃんの肌との相性もよくチェックしてあげましょう。
おむつかぶれはおしっこやうんちの成分によるものだけでなく、
おむつと肌の摩擦によっても起こります。
「吸水力の高さ」をチェックする
新生児は2~3時間ごとに授乳もありますし、1日10回以上排泄があります。
次のおむつ替えまでの間に立て続けにおしっこしている場合もありますので、おむつの「吸水力」も重視してチェックしてください。
吸水スピードや吸水量はメーカーによって異なり、もし吸水できなかった場合は横漏れなどが起こり赤ちゃんの衣服やベッドを汚してしまいます。
そのため、
2~3回分のおしっこは吸水してくれるおむつを選ぶと安心です。
「漏れにくさ」をチェックする
新生児はまだ寝返りはできませんが、足をバタバタさせたり、身体を横に動かすなど全身を使ってよく動きます。
うんちやおしっこの回数も多いため、股間や背中から漏れないように対策がしてあるかどうかをチェックすることも大切です。
足の付け根から漏れないように
股ぐりにギャザーが高めにできているか、背中漏れしないようにギャザーがあるか等、確認しておきましょう。
「使いやすさ」をチェックする
赤ちゃんのおむつ替えは外出先等、いつどこで必要になるか分かりません。
そのためおむつ自体の使い勝手の良さも重要なポイントです。
例えば、着脱しやすいテープかどうか、持ち運ぶときにかさばらないか等もチェックしておくと良いでしょう。
赤ちゃんの大きさや体型から選ぶ
新生児のおむつのサイズ表記はどのメーカーのものも「誕生~5000グラムまで」とされていますが、おむつによって形も異なります。
また、3000グラムよりも小さく産まれた場合には新生児用よりも小さ目のサイズが必要なこともあります。
5000グラム以上で産まれてくることもありますし、赤ちゃんのウエストや太もも周りなど体型によってベストなおむつは変わってきます。
コスパの良さをチェックする
毎日使うものなので、包装あたりの枚数や1枚あたりの価格も気になるものです。
また、新生児は成長も早いので、一度にたくさん購入しすぎるとサイズが合わなくなってしまうこともあります。
質と量のバランスが大切なので、コストと質、必要枚数を考えて購入することをおすすめします。
新生児用のおむつはいつまで使う?
新生児用のおむつはいつまで使えるのでしょうか。
紙おむつはたとえ
同じメーカーのものであっても種類によってサイズは異なります。
そして、ひとつサイズが違っていても目安となる体重が被って表記されています。
赤ちゃんは成長とともに、おしっことうんちの量が増えてくるので、おむつのサイズに迷ったときは、おしっこやうんちの状態や量を確認しておむつを選んでください。
紙おむつと布おむつのちがい
おむつには「紙おむつ」と「布おむつ」がありますが、現代では子育てしている人の大多数の方が使い捨てできる紙おむつユーザーでしょう。
布おむつは、おむつカバーと布おむつを用意すれば、洗って繰り返し使えるので経済的で、使い捨てではないのでゴミを出さず、環境にもやさしいです。
コットンや竹布(バンブー)などの柔らかい素材でつくった布おむつはお肌に優しいため、敏感肌でもかぶれにくい点も安心できます。
しかし、やはり洗わなくてはいけないという手間がかかるなどデメリットもあります。
紙おむつと布おむつのメリット・デメリットを確認しておきましょう。
紙おむつのメリット
紙おむつのメリットはなんと言っても「洗う手間」がないことです。
おむつ交換も簡単にできることもメリットです。
紙おむつは吸水性が優れているため、ムレにくく長時間おむつ交換ができない場合もかぶれにくいといえます。
また、紙おむつは布おむつに比べて持ち運びもしやすく、使用済みのものは捨てることができるので荷物を減らせるところもメリットです。
紙おむつのメリットをまとめると以下のとおりです。
- 洗濯の手間がない
- おむつ替えが簡単
- 長時間でもおむつがぶれしにくい
- 長時間でもおむつがぶれしにくい
紙おむつのデメリット
便利な紙おむつですがデメリットもあります。
使い捨てで便利ですが、エコではないという点です。
さらに、使用済みのおむつのニオイを遮断するために専用のゴミ袋を利用するとその分経済的な負担がかかります。
また、紙おむつは技術の進歩によって、濡れた後の不快感が少なく快適に過ごせるため布おむつに比べて「おむつ外れ」が遅くなる傾向があるようです。
紙おむつのデメリットをまとめると以下のようになります。
- エコではない
- 経済的負担がかかる
- おむつ外れが遅くなりがち
布おむつのメリット
布おむつメリットは先述のとおり、コットンや竹布(バンブー)などの柔らかい素材の場合、肌に優しいため敏感肌でもかぶれにくいメリットがあります。
ただし、濡れたまま放置しているとかぶれる可能性が高くなるので、こまめな交換が必要になります。
紙おむつよりもおむつ交換に手間がかかるため、その分赤ちゃんと触れ合う時間が長くなるので、コミュニケーションを頻繁に取ることになります。
使い捨ての紙おむつと違って洗って繰り返し使うためエコであり、経済的にも負担が少ないといえますが、おむつを洗うための光熱費を考えた場合、一概には言えないかもしれません。
また、布おむつは濡れた状態が不快なので、
赤ちゃんのおむつ外れが早くなるといわれています。
布おむつのデメリット
布おむつのデメリットは、おむつ洗う手間がかかることでしょう。
しかし、これも「慣れれば大した手間ではない」と感じる方もいるため、生活環境や性格など、感じ方に個人差があるといえます。
また、濡れていると不快なため、夜中でもおむつ替えで起きなくてはならない可能性があります。
新生児おむつの切り替えのタイミング
新生児のおむつをサイズアップしていくタイミングは、先述のとおり、おしっこやうんちの状態から判断すると良いでしょう。
加えて、おむつ替えの時に太ももやお腹周りにおむつの跡がついていないかどうかもチェックのポイントです。
ウエストのテープを貼る位置が外側になってきた時もおむつをサイズアップするタイミングだと考えて良いでしょう。
新生児おむつのテープタイプからパンツタイプへの切替
おむつにはテープタイプとパンツタイプの2種類があります。
おむつタイプを替えるタイミングもいつが良いか悩むかもしれません。
新生児のように寝ている時間が多い場合はテープタイプの方がおむつ替えしやすいので使いやすいでしょう。
ハイハイやたっちができるようになってきたら、パンツタイプの方がおむつ替えしやすいと感じるかもしれません。
サイズが合っていれば、テープタイプかパンツタイプかのタイプ替えのタイミングは、赤ちゃんが活発に動くようになったか、おむつ交換はどちらがやりやすいかによって判断すると良いでしょう。
新生児用おむつのおすすめ5選
新生児用のおすすめのおむつを10選紹介します。
- P&G『パンパース さらさらケア』
- P&G『パンパースのはじめての肌へのいちばん』
- ユニ・チャーム ムーニー テープ 新生児(お誕生~5000g) エアフィット 90枚
- 花王『メリーズ さらさらエアスルー 新生児用』
- 王子ネピア『Whito(ホワイト) 3時間タイプ』
1 P&G『パンパース さらさらケア』
3つの吸収体で横漏れバッチリで薄さを追求した紙おむつ。
かさばりがちなおむつも「パンパースさらさらケア」なら従来よりも10%薄くなっているので、外出の時もコンパクトに持ち歩くことができます。
3つに分かれている吸収体が赤ちゃんのおしっこを分散して吸収し、一か所に固まるのを防いでくれるため、通気性がアップしています。
最長12時間、さらさら感が続くため赤ちゃんも快適に過ごせます。
2 P&G『パンパースのはじめての肌へのいちばん』
太ももが動きやすく、関節への負担が少ないため多くの産院で使用されています。
入院中に使用していた安心から、退院後も継続して使用する方が多いようです。
従来のパンパースの製品の中でも特にや柔らかく、軽い肌触りです。
「3D穴あきメッシュ機能」が、ゆるいうんちも水分だけ下に通すので、赤ちゃんのお肌へのはりつきが軽減されるのが特徴です。
これも最長12時間さらさらが続きます。
3 ユニ・チャーム ムーニー テープ
新生児(お誕生~5000g) エアフィット
ムーニーの定番ラインで太ももと背中のギャザーが漏れをしっかり防いでくれる安心感があります。
肌ざわりの良い素材と柔らかいギャザーで締め付けないのに新生児のゆるゆるうんちも太ももや背中の漏れからしっかりガードしてくれます。
4 花王『メリーズ さらさらエアスルー 新生児用』
「さらさらエアスルー」という3層構造が特徴で、凹凸構造がムレからしっかり守ってくれることから「まるで呼吸するおむつ」をキャッチコピーにしているおむつです。
表面の凹凸しているエアリーメッシュもふわふわの素材で、サラッとした印象があります。
ただし、液戻りやしっとり感が残ることもあるので、敏感肌の赤ちゃんには注意が必要かもしれません。
5 王子ネピア『Whito(ホワイト) 3時間タイプ』
生後間もない新生児にもピッタリの柔らかい肌触りと動きやすい薄さが特徴の「Whito」は、おむつ交換の多い新生児に向けに新生児サイズのおむつは「3時間用」となっています。
吸水性と通期性がキルティングテクノロジーの発達により、従来品に比べて2倍になっています。
環境にやさしいFSC認証紙を使用しています。
おむつかぶれの原因と対策
おむつかぶれとは、長時間おむつを着用していることで皮膚に炎症が起こることです。
おしっこやうんちが肌に触れていたり、おむつのムレたり、摩擦が起きたりすることが原因となって炎症になります。
おむつかぶれになると肌が赤くなったり、ただれたり、湿疹ができたりといった症状が現れます。
赤ちゃんはヒリヒリした痛みを感じるため、おしりを拭くと泣いたり、おしりを洗うときにお湯をかけると痛がったり、おしりを気にするしぐさを見せたりします。
おむつかぶれにならないために
おむつかぶれになった赤ちゃんの真っ赤なおしりは見ているだけで痛々しいです。
らないようにするために重要なのは「こまめにおむつを交換してあげること」です。
おむつ交換の時も、その都度お湯でお尻を洗うこと、しっかりと乾かしてから新しいおむつにしてあげることも有効です。
おむつかぶれになったらどうする?
おむつかぶれになってしまったら、まずはホームケアを変えましょう。
摩擦がおこるので「おしり拭き」を使用するのをいったん控えましょう。
おむつ交換の際にはおしりをシャワー等で洗って清潔にした後は、ベビー用のワセリンやクリームでしっかり保湿しましょう。
ホームケアで様子をみても改善しない場合には、
なるべく早く皮膚科または小児科を受診して薬を処方してもらうことをおすすめします。
まずは色んなおむつを試してみよう
新生児のおむつは、お肌に優しいこと、漏れにくさ、かぶれにくさといった赤ちゃんに対してのメリットが大きいことに加え、コスパや使いやすさといったママやパパにとってのメリットも兼ね備えているおむつを選ぶことが大切です。
おむつの使いやすさやフィット感は人それぞれなので、まずは気になったおむつを試してみて、お気に入りを見つけるようにしてみてください。
赤ちゃんにとってもママにとっても最適なおむつで快適に過ごしましょう。