おむつを替えるとき、股の開きが悪い〜先天性股関節脱臼〜

「おむつを替えるとき、股の開きが悪い」

先天性股関節脱臼
うちの娘も生まれてすぐ、こんな時期がありました。
股を開くとすっごく堅くてなかなかおむつも変えられないし、更に広げたら痛いんじゃないかと思っておそるおそる・・・そして、「ギャーーーーーーー」と泣かれて・・・なんて毎日でした。

「先天性股関節脱臼」「臼蓋骨形成不全」の可能性も

私は、娘を産んだ産婦人科で入院中の健診時に気付いていただき、対処法を教えていただきました。

その後も小児科で経過観察し、相談しておりました。

このようなときは先天性股関節脱臼があるかどうか考えなければならないとのこと。

この脱臼は女の子に多く、男の子の約10倍の頻度で起こります。
股の開きが悪いことが症状として表れます。「先天性」という名がついていますが、9割以上は後天的なもの。生後間もない赤ちゃんを裸にしてあおむけに寝かせてみると、ひざを曲げ、股を開いてカエルのような格好をします。このスタイルが赤ちゃんにとっていちばん無理のない自然な姿勢です。
しかし、赤ちゃんはもともと関節がゆるいので、股関節もはずれやすく、本来カエルのように曲がっている足を、無理に真っすぐにさせようとしたり、この姿勢を妨げるような形のおむつや衣類をつけることで、股関節の発達がうまくいかず脱臼してしまうのです。

股関節脱臼は股関節に入るべき大腿骨の骨頭がきちんと入らず、外にずれ上方にある状態です。脱臼している足は少し短い感じがして外のほうにずれている感じです。
大腿部のしわが、正常の足のほうが少ないなど、左右差のあることが多いのです。股関節脱臼を疑えば股関節のX線写真をとります。それで診断をきちんとして治療します。

股関節脱臼まではいかないものとして、臼蓋骨形成不全というのがあります。
これは大腿骨頭が入るべき臼蓋が十分につくられていないため骨頭が外にずれやすい状態です。ときにずれて股関節がかたくなることがあります。臼蓋骨形成不全の状態から股関節脱臼になることもあります。

骨頭がずれないようにおむつを厚くして、股関節がいつも開いているような状態にして、臼蓋がきちんとできあがるまで待ちます。

本格的な治療は、リーメンビューゲルといい、簡単なバンドを肩から足にかけてつるし、赤ちゃんが足を動かしているうちに自然に脱臼が治るように工夫されたもので治療をします。
band
私の娘の場合は、結局大きな治療までは至りませんでしたが、常にタオルをぐるぐる巻きにして、オムツカバーの中の股の間にずっと挟んで、常に股が広がるようにしていました。

股を広げようとすると痛くて嫌がったり泣いたりことはありましたが、それでも心を鬼にして・・・
生後6ヶ月程度まではこのようにタオルで足を広げるように固定!
徐々にまたも柔らかくなってきて、今では股が固いなんて不安もなくなりましたよ。

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